# ベトナムに残してきた家族との距離の縮め方
海を越えて日本で働くとき、ベトナムに残してきた家族のことを考えない日はありません。時差はわずか2時間ですが、何千キロもの物理的な距離は、時に心理的な隔たりにも感じられます。
今回は、海外で働きながらも、大切な家族との心の距離を縮める方法についてお伝えします。
## 定期的なビデオ通話で顔を見る習慣を
「百聞は一見にしかず」ということわざがあるように、言葉だけの会話より、顔を見ながらの会話は何倍も安心感があります。特に小さなお子さんがいる場合、成長の様子を目で見ることは何よりの喜びです。
現在はZoomやLINE、Messengerなどのアプリが充実しており、インターネット環境さえあれば、無料で顔を見ながら話すことができます。週末の朝や、相手の夕食時間など、お互いに余裕のある時間帯を決めて定期的に通話する習慣をつけると良いでしょう。
## 行事や記念日を大切に
ベトナムの旧正月(テト)や中秋節、家族の誕生日など、大切な日には特別な気持ちを表現しましょう。事前にプレゼントを送ったり、オンラインで一緒に祝ったりすることで、離れていても「一緒に過ごしている」という実感が生まれます。
また、日本の文化や行事についても家族に伝えることで、あなたの生活を身近に感じてもらうことができます。桜の写真や、お祭りの様子など、日本での体験を共有することも大切です。
## 母国語での会話を大切にする
日本語の習得は大切ですが、家族との会話は母国語で行うことで、感情をより正確に伝えることができます。特に親世代との会話では、母国語で話すことで安心感を与えられます。
子どもがいる場合は、母国語を忘れないように意識的に会話することも将来的に重要です。ベトナム語で書かれた絵本を読み聞かせたり、ベトナムの童謡を一緒に歌ったりする時間も作りましょう。
## 共有アルバムやSNSでの日常共有
GoogleフォトやLINEのアルバム機能を使って、日々の写真を共有するのも良い方法です。言葉では伝えきれない日常の様子が写真から伝わります。
SNSを活用して、お互いの日常を共有することも距離を縮める一助になります。ただし、プライバシーには十分配慮し、安全な方法で共有することが大切です。
## 技能実習生の場合の特別な配慮
技能実習生として来日している場合、最長5年間は帰国が限られています。そのような状況では、監理団体や受入企業に相談し、長期休暇の取得方法や、緊急時の一時帰国について事前に確認しておくことも重要です。
多くの監理団体では、実習生の家族との関係維持をサポートする取り組みを行っています。困ったことがあれば、遠慮なく相談してみましょう。
## 家族への送金も心のつながり
多くの方が、家族のために働き、送金を行っていると思います。その際、単にお金を送るだけでなく、どのように使ってほしいか、子どもの教育費や将来の貯蓄など、家族と一緒に計画を立てることで、離れていても家族の一員としての責任を果たしていることを実感できます。
送金サービスを選ぶ際は、手数料や為替レートを比較して、より多くのお金が家族の手元に届くよう工夫しましょう。
## まとめ
物理的な距離は離れていても、心の距離は工夫次第で縮めることができます。定期的なコミュニケーション、特別な日の共有、日常の様子の伝え合いなど、できることから始めてみましょう。
そして何より、「いつか必ず再会できる」という希望を持ち続けることが大切です。今は離れていても、あなたの努力は必ず家族の幸せにつながっています。
家族との絆を大切にしながら、日本での生活や仕事を充実させていきましょう。